リモートワークやハイブリッドワークの普及によりWeb会議は日常業務の中心となりました。
しかし、10名以上が参加する大人数の会議になると、音声に関する課題が一気に顕在化します。
「遠くの人の声が聞こえない」
「発言が重なって聞き取れない」
「ノイズや反響が気になる」
こうした問題を解決するためには、大人数に対応したweb会議用マイクスピーカーの導入が不可欠です。
本記事では、選び方から具体的な導入ポイント、おすすめ製品(Nearity A20S)まで詳しく解説します。
重要なポイント
- 10名以上の会議では専用マイクスピーカーが必須
- 音質は「エコー・ノイズ対策」で大きく改善できる
- 会議室サイズに応じた構成選びが重要
- 将来を見据えた拡張性(デイジーチェーン)がカギ
- 安定性重視ならUSBなどの有線接続を優先
- Nearity A20Sのような拡張型モデルが大人数に最適
1.web会議で大人数に対応するマイクが必要な理由とは

まず前提として、大人数のWeb会議では音声環境が大きく変化します。
人数が増えることで、単純に声の数が増えるだけでなく、音の伝わり方そのものが複雑になります。
例えば、マイクから離れた場所にいる参加者の声は急激に小さくなります。
さらに、会議室の壁やガラスによる反響音が加わることで、音声がぼやけてしまいます。
また、エアコン音やキーボード音などのノイズも混ざるため、結果として「聞こえているのに理解できない」状態が発生します。
そのため、大人数の会議では、一般的なマイクではなく、会議用マイクスピーカーの導入が前提となります。
2.web会議で大人数用マイクスピーカーの種類と特徴
大人数のWeb会議に対応する会議用マイクスピーカーには、主に3つのタイプがあります。
それぞれの特徴や適用シーンを理解することで、自社の会議環境に最適な機器を選びやすくなります。
| 種類 | 特徴・適用シーン | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| コンパクト型USBスピーカーフォン | 小型・軽量でUSB接続により簡単に使用可能。4名以下の小規模会議やテレワーク向け。 | ・価格が比較的安価(1万〜3万円程度)・設置が簡単ですぐ使える・持ち運びしやすく複数会議室で共有可能 | ・集音範囲が狭い(約3m)・スピーカー出力が小さい・大人数会議には不向き |
| 中型ワイヤレススピーカーフォン | Bluetooth接続でケーブルレス運用が可能。8名程度の中規模会議に適している。 | ・配線不要でレイアウト自由・スマートフォンやタブレットとも接続可能・充電式で持ち運びに対応 | ・接続の安定性が環境に依存・バッテリー管理が必要・大人数では集音が不足する場合あり |
| 大型拡張型デイジーチェーンシステム | 複数台を連結して広い会議室をカバー可能。10名以上の大人数会議向け。 | ・会議室サイズに応じて拡張可能・360度の広範囲集音・高性能なノイズ・エコー処理・有線接続で安定性が高い | ・初期コストが高い・設置にやや手間がかかる・小規模会議ではオーバースペック |
補足ポイント
上記のように、会議用マイクスピーカーは会議規模によって最適なタイプが大きく異なります。
特に10名以上の大人数のweb会議では、コンパクト型やワイヤレス型では性能が不足するケースが多く、拡張型システムの導入が現実的な選択肢となります。
また、将来的な人数増加や会議室変更を考慮すると、最初から拡張性のあるモデルを選んでおくことで、長期的なコスト最適化にもつながります。
3.大人数のweb会議に適したマイクを選ぶ際の重要ポイント
大人数のWeb会議に適したマイクを選ぶ際は、音質だけでなく「集音範囲・接続性・拡張性」などを総合的に判断することが重要です。ここでは、実務で特に重要な6つのポイントを簡潔に解説します。
1. 集音範囲とマイク性能
まず確認すべきは、会議室の広さと参加人数に合った集音範囲です。目安は以下の通りです。
| 会議室タイプ | 人数目安 | 推奨集音範囲 | 推奨構成 |
|---|---|---|---|
| 小型会議室 | 4〜6名 | 3〜4m | 単体機で対応可能 |
| 中型会議室 | 8〜12名 | 5〜6m | 高性能機または2台連結 |
| 大型会議室 | 15名以上 | 7m以上 | デイジーチェーン対応 |
また、複数マイクで全方向から音を拾う「マイクアレイ」や、話者を自動検知する「ビームフォーミング」機能があると、大人数でも均一で聞き取りやすい音声を実現できます。
2. 音質と音声処理機能
大人数のweb会議では、音声処理機能の有無が快適さを左右します。
- エコーキャンセリング:ハウリングや反響を防止
- ノイズリダクション:空調音や周囲の雑音を除去
- 自動ゲイン調整(AGC):声の大きさを自動で均一化
これらの機能により、誰の声もクリアに伝わり、会議の理解度が向上します。
3. 接続方式の選択
マイクの接続方法は、利用環境に応じて選びましょう。
- USB接続:最も安定しており常設会議室に最適
- Bluetooth接続:柔軟だが安定性に注意が必要
- 有線LAN接続:大規模システムや長距離配線向け
大人数会議では、基本的に安定性の高い有線接続が推奨されます。
4. 拡張性とスケーラビリティ

人数が増える会議では、拡張性が非常に重要です。
- 複数台を連結できる「デイジーチェーン」対応
- 接続可能台数(2〜4台以上)の確認
拡張性のある機種を選ぶことで、将来的な会議規模の変化にも柔軟に対応できます。
5. スピーカー出力と音質
音声の「聞きやすさ」はスピーカー性能に依存します。
- 小会議室:5W程度
- 大会議室:10W以上推奨
また、人の声を明瞭に再生できるチューニング(中高音重視)がされているモデルを選ぶことで、長時間の会議でも疲れにくくなります。
6. 互換性とサポート
最後に、実務面で重要なのが互換性とサポート体制です。
- Zoom、Microsoft Teams、Google Meetなどへの対応
- ボタン連動などの機能対応可否
- メーカー保証・サポート体制
業務用途では長期間使用するため、信頼できるメーカーを選ぶことが重要です。
✔ 補足まとめ
これら6つのポイントを押さえることで、単なる機器選びではなく「会議全体の質を改善する選定」が可能になります。
特に大人数のweb会議では、「集音範囲+拡張性+音声処理」の3点が最重要です。
4.大人数のweb会議マイク選定ガイド|会議室サイズ別

会議用マイクは、会議室の規模と参加人数によって最適な構成が異なります。以下の表を参考に、自社に合った構成を選びましょう。
会議室サイズ別|おすすめ構成一覧
| 会議室タイプ | 人数目安 | おすすめ構成 | 集音範囲 | 接続方法 | 特徴・ポイント |
|---|---|---|---|---|---|
| 小型会議室 | 4〜6名 | コンパクト型 ×1 | 3〜4m | USB / Bluetooth | 単体機で十分カバー可能。設置が簡単で、コストを抑えつつ日常会議に最適。 |
| 中型会議室 | 8〜12名 | 高性能モデル ×1〜2 | 5〜6m | USB(推奨)+Bluetooth | マイクアレイやAI音声処理が重要。必要に応じて2台連結で対応。 |
| 大型会議室 | 15名以上 | 拡張型(2〜4台以上) | 7m以上 | USB / 有線LAN | デイジーチェーン対応が必須。広い空間でも均一な音声を確保可能。 |
選定のポイント(簡潔まとめ)
- 10名を超えたら拡張型を前提に検討する
- 「1台で足りるか」ではなく増設できるかが重要
- 安定性重視ならUSBなどの有線接続を優先
一言で判断するなら
| 規模 | 判断基準 |
|---|---|
| 小規模 | 単体でOK |
| 中規模 | 高性能 or 連結 |
| 大人数 | 拡張型が必須 |
この基準に沿って選べば、大人数環境でも失敗しにくくなります。
5.大人数のweb会議マイク導入事例|企業別の選定アプローチ
実際の導入事例を見ることで、自社に最適なマイク構成のイメージがしやすくなります。ここでは、企業ごとの課題と解決方法を簡潔に紹介します。
事例1:IT企業の開発会議室(約20名)
課題
20名規模の会議で、会議室後方の声がリモート側に届かないという問題がありました。PC内蔵マイクでは集音範囲が不足していました。
解決策
デイジーチェーン対応の拡張型スピーカーフォンを導入し、テーブル中央に2台、両端に各1台の計4台を配置。会議室全体をカバーする構成にしました。
効果
全員の声が均一に届くようになり、リモート参加者からの評価が大きく改善。エコーやハウリングも解消され、会議の質が向上しました。
事例2:金融機関の役員会議室(約12名)
課題
重要な会議が多く、高音質と接続の安定性が必須でした。また、来客対応のため見た目の品質も重視されていました。
解決策
高性能な単体型スピーカーフォンを採用し、USB接続による安定した通信環境を構築。デザイン性の高いモデルを選定しました。
効果
音質と安定性の両面で要件を満たし、役員からも高評価を獲得。会議品質だけでなく、空間全体の印象向上にもつながりました。
事例3:コンサルティング会社(5〜15名の複数会議室)
課題
会議室ごとに人数が異なり、それぞれに最適な機器選定が必要でした。加えて、コストも抑える必要がありました。
解決策
会議室の規模に応じて機器を使い分け。小型はコンパクト型、中型は高性能単体型、大型は拡張型システムを導入しました。
効果
予算内で全会議室の音声環境を改善。必要な性能を無駄なく確保し、コストと品質のバランスを最適化できました。
これらの事例から共通して言えるのは、「人数と会議室に合わせた最適化」が最も重要という点です。特に大人数のweb会議では、単体機ではなく拡張性を前提とした設計が成功の鍵になります。
6.大人数のweb会議に最適なマイク導入ににおけるよくある失敗と対策
大人数のweb会議では、機器選定を誤ると音声トラブルや再投資の原因になります。
よくある失敗とその対策を表で整理します。
よくある失敗と対策一覧
| 失敗パターン | 失敗の内容 | 対策 |
|---|---|---|
| 集音範囲の見積もり不足 | 会議室のサイズだけで判断し、実際の配置や距離を考慮せず、全員の声を拾えなかった | 集音範囲は会議室対角線の約1.5倍を目安に選定。参加者配置も考慮し、余裕を持たせる |
| 接続方式の選定ミス | Bluetooth接続を選んだが、電波干渉で音飛びや接続不安定が発生 | 常設環境ではUSBなど有線接続を優先。Bluetoothは事前に電波環境を確認 |
| 拡張性を考慮していない | 人数増加に対応できず、機器の買い替えが必要になった | デイジーチェーン対応など拡張可能な機種を選び、将来の増員に備える |
| 音質重視で操作性を軽視 | 高性能だが操作が複雑で現場に定着しなかった | プラグアンドプレイ対応など、誰でも簡単に使える機種を選定 |
✔ 失敗を防ぐためのポイント
- 「今の人数」ではなく将来の規模で選ぶ
- 安定性を重視して有線接続を優先
- 音質だけでなく使いやすさも重視
このポイントを押さえることで、web会議マイクは大人数環境でも導入後の失敗を大きく減らせます。
7.おすすめの大人数Web会議用スピーカーフォン|Nearity A20S

大人数のweb会議に対応できる会議用マイクスピーカーを探している方におすすめなのが、Nearity A20Sです。
拡張性と音声処理性能に優れ、10名以上の会議でも安定した音声環境を構築できます。

Nearity A20Sの主な特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| AI 2.0音声処理 | エコー・残響・ノイズを高度に除去し、騒がしい環境や反響の多い会議室でもクリアな音声を実現。対面に近い自然な会話品質を提供 |
| デイジーチェーン接続 | LANケーブルで最大6台まで連結可能。最大30名規模の会議室でも全員の声を均一にカバー |
| 集音性能 | 8つのMEMSマイクを搭載し、360°全方向から最大5mの音声を集音。AGCにより音量を自動調整 |
| 会議ツール連携 | Zoom、Microsoft Teams、Google Meet、Webexに対応。タッチ操作でミュートや音量調整が可能 |
| 互換性・接続性 | Windows / MacOS / ChromeOS / Linux対応。USB接続のみで使えるプラグ&プレイ設計 |
Nearity A20Sの推奨構成例
| 会議室サイズ | 参加者数 | 推奨構成 | カバー範囲 |
|---|---|---|---|
| 小型会議室 | 4〜6名 | A20S×1台 | 5メートル |
| 中型会議室 | 8〜12名 | A20S×2台 | 8メートル |
| 大型会議室 | 15〜20名 | A20S×3台 | 12メートル |
| 特大会議室 | 20名以上 | A20S×4台 | 15メートル |
8.大人数のweb会議マイク導入後の運用とメンテナンス
導入後の運用を工夫することで、音声品質を安定して維持できます。基本ポイントを簡潔にまとめます。
初期設定のポイント
設置位置
スピーカーフォンは、参加者から均等な距離になるよう中央に配置します。長いテーブルでは、複数台を等間隔に設置すると効果的です。
音声設定の確認
接続後は、Web会議ツールで入力・出力デバイスが正しく設定されているか確認し、テスト通話で音質をチェックしましょう。
日常運用のポイント
使用前チェック
重要な会議前には、音量やエコーの簡単なテストを行うことでトラブルを防げます。
参加者への周知
発言時はマイクに向かって話すよう共有すると、よりクリアな音声になります。
メンテナンスのポイント
定期清掃
マイクやスピーカー部分のホコリを除去し、音質低下を防ぎます。
アップデート対応
ファームウェアは定期的に更新し、性能改善や不具合修正を反映させましょう。
よくあるトラブルと対処法
| トラブル | 主な原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| 音が小さい | 音量設定が低い | 本体・アプリの音量を調整 |
| ハウリング | 設定や配置の問題 | 再起動、設定の見直し |
| ノイズが入る | 周囲の干渉 | 他機器との距離を確保 |
| 接続できない | ケーブル・設定不良 | 再接続・設定確認 |
9.まとめ|大人数のweb会議マイク選びのポイント
大人数のweb会議では、人数の増加に伴い音声環境が複雑になり、一般的なマイクでは対応が難しくなります。
そのため、会議用マイクスピーカーの導入が重要となります。
機器選定では、集音範囲・音声処理性能・拡張性の3点を重視することが重要です。特に10名以上の会議では、拡張型システムを前提に検討する必要があります。
また、会議室の規模に応じて適切な構成を選び、導入後も正しい運用とメンテナンスを行うことで、安定した音声品質を維持できます。
こうした条件を満たす製品としては、拡張性と音声処理性能を兼ね備えた Nearity A20S のようなモデルが、大人数のweb会議環境において有力な選択肢となります。
FAQ|大人数のweb会議マイクに関するよくある質問
Q1. web会議で「声は聞こえるのに聞き取りにくい」のはなぜですか?
原因の多くは、反響(エコー)や環境ノイズの影響です。
大人数の会議では音が重なりやすく、単純な集音だけでは不十分なため、音声処理機能付きのマイクが必要になります。
Q2. 大人数会議で「誰が話しているか分かりにくい」のを改善する方法は?
ビームフォーミング機能付きのマイクを使用することで、話者の方向を自動検知し、声を強調できます。
これにより、発言者が明確になり会議の理解度が向上します。
Q3. 1台のマイクでどこまでカバーできますか?
一般的に、1台で対応できるのは5〜6名程度までが目安です。
それ以上の人数では、複数台の設置や拡張型システムの導入が必要になります。
Q4. 会議室が広い場合、マイクを増やすべきか機種を変えるべきか?
広さと人数によりますが、基本はマイクの増設で対応する方が効率的です。特にデイジーチェーン対応機種であれば、後から追加してカバー範囲を広げられます。
Q5: USB接続とワイヤレス接続、どちらがおすすめですか?
用途に応じて使い分けるのが最適です。USB接続は安定性が高く、常設の会議室に適しています。一方、ワイヤレス接続は柔軟に配置でき、持ち運びや複数デバイスでの利用に便利です。

























































