NearHub Board Max 登場!Windows OS搭載で、使い慣れた操作性をそのままに。

Zoom会議のマイク・スピーカーフォン選び|「声が遠い」を解消する機器選びと設定のポイント

Zoom会議で「聞こえない」「声が遠い」と言われる原因の切り分け方と、会議用マイクスピーカーの選び方を、設定確認の順番から解説します。

会議用 マイクスピーカー
Zoom マイク 聞こえない
更新日: 2026年9月18日 · 8 分で読めます
pexels silverkblack 39190578

Zoom会議の音声トラブルは、まず設定を見直すことで改善できるケースが多くあります。それでも解決しない場合は、集音距離や音声処理性能など、機器側の要因を確認する必要があります。本稿では、設定確認の順番から、機器の見直しが必要になるポイントまで、順を追って解説します。

重要なポイント

  • Zoomの音声トラブルは、まず「オーディオ参加」「デバイス選択」「音量」の3点を確認すると、原因を特定しやすくなります。
  • 同じ部屋で複数のデバイスが音声参加すると、エコーやハウリングの原因になります。音声参加は1台に絞りましょう。
  • 4~6名を超える会議では、PC内蔵マイクでは端の席の声が届きにくくなることがあります。集音距離に余裕のある機器を選ぶことが重要です。
  • Zoomの背景雑音抑制とデバイス側のノイズ処理を同時に強くすると、声まで処理される場合があります。どちらを主に使うか決めて設定しましょう。

Zoom会議で「声が遠い」「聞こえない」と言われたとき、まず確認したいのは機器ではなく設定です。音声トラブルは、デバイスの選択や音量設定が原因で起こることも多く、短時間の確認で改善できる場合があります。一方、設定を見直しても解決しない場合は、機器側の性能を確認する必要があります。本稿では、設定の切り分けからスピーカーフォン選定のポイントまで、確認する順番に沿って解説します。

まず30秒:Zoomの設定確認リスト

Zoomの音声トラブルが起きたら、まず次の3点を確認しましょう。

  1. オーディオに参加しているか。 画面左下に「オーディオに参加」と表示されている場合、音声が接続されていません。「コンピューターオーディオに参加」をクリックします。
  2. 正しいデバイスが選ばれているか。 マイクアイコン横の「^」から、使用するマイクとスピーカーを選択します。PCには内蔵マイク、Webカメラのマイク、ヘッドセットなど複数のデバイスが認識されているため、意図しないデバイスが選ばれていることがあります。
  3. 音量とミュートを確認する。 Windows側のマイク入力音量が低すぎると、声が小さくなり、ノイズ抑制によって聞こえにくくなる場合があります。まずは適切な音量に設定されているか確認しましょう。

この3点で解決しない場合は、次に環境や機器側の原因を確認します。設定の見直しだけで解決できるケースもあるため、機器を買い替える前に確認しておきましょう。

ハウリングが起きる会議室の共通点

Zoom会議で「キーン」「ピー」という音がするときは、同じ部屋で複数のデバイスが同じ会議に音声参加していないかを確認しましょう。スピーカーから出た音を別のマイクが拾い、その音が再びスピーカーから出ることで、音が循環してハウリングが起こります。

対処するには、音声参加を部屋の代表1台に絞り、残りのデバイスは「コンピューターオーディオから退出」します。それでもエコーが残る場合は、マイクとスピーカーの距離や向きを見直し、機器側のエコーキャンセリング性能も確認しましょう。

一体型のスピーカーフォンは、構造上スピーカーとマイクが近いため、エコーキャンセリングの性能が重要です。機器を選ぶ際は、エコーキャンセリングなどの音声処理機能も確認しておきましょう。

Zoom 会議 ハイブリッド会議

機器が必要かどうかの判断基準

設定と環境を見直しても解決しない場合は、機器側の要因を確認します。判断のポイントは、「会議の人数と部屋の広さに対して、集音距離が足りているか」です。

会議の規模内蔵マイクスピーカーフォン1台連携・複数台対応モデル
1〜2名(デスク)○ 十分○ 快適× 必要性は低い
4〜6名(小会議室)× 端の席は届きにくい○ 適正△ 余裕あり
10名前後(中会議室)× 不向き△ 集音距離要確認○ 選択肢になる
10名超(大会議室)× 不向き× 1台では不足する場合あり○ 有力な選択肢

音は距離が離れるほど小さくなるため、テーブルの端にいる人の声はマイクに届きにくくなります。AGC(オートゲインコントロール)は、この距離による音量差を自動で調整する機能です。さらに部屋が広くなるほど、1台の性能だけでなく、複数台を連携して集音範囲を広げる方法も有効です。

ただし例外:ヘッドセットが適している場面

1人での参加が中心なら、スピーカーフォンよりヘッドセットが適している場合があります。スピーカーフォンは複数人での利用を想定した機器のため、1人で使う場合は必要以上に周囲の音を拾うことがあります。

判断するときは、「その会議室で同時に何人が話すか」を考えてみましょう。1人での利用が中心ならヘッドセット、2人以上で参加する機会があるならスピーカーフォンが候補になります。利用人数が混在する場合は、会議室にはスピーカーフォンを常設し、個人参加ではヘッドセットを使い分ける方法もあります。

Zoomの背景雑音抑制と機器側処理の関係

Zoomには「背景雑音を抑制」という設定があり、自動・中・高から選択できます。ここで注意したいのが、アプリ側とデバイス側のノイズ処理を重ねて使用することです。両方を強く設定すると、声の成分まで処理され、「途切れ途切れに聞こえる」ことがあります。

基本的には、処理性能の高い側を中心に使い、もう一方は控えめに設定するとよいでしょう。デバイス側にAIノイズリダクションを搭載した機器を使う場合は、Zoom側を「自動」にする方法もあります。

例えば、Nearity A20Sは、8基のMEMSマイクアレイ、AIノイズリダクション、エコーキャンセリングなどを搭載しています。USB Type-CでPCに接続でき、Zoom・Teams・Google Meetなどの主要なWeb会議ツールで利用できます。小会議室では1台、広い会議室ではPoEデイジーチェーンで最大6台まで連携するなど、部屋の規模に合わせて構成できます。

Nearity A20S | shop

会議シーン別:構成の考え方

Zoom会議の機器構成は、「誰がどこから参加するか」で変わります。代表的な3つのシーンで整理します。

シーン1:個人デスクからの参加
1人でPCの前から参加する場合は、内蔵マイクとイヤホンでも対応できます。会議用機器が必要になるのは、周囲の騒音が多い環境や、長時間の会議で聞き取りにくさが気になる場合などです。

シーン2:少人数で会議室に集まる
4~6名でテーブルを囲み、リモートの相手とつなぐ形です。この場合は、テーブル中央にスピーカーフォンを1台置き、全員の声を拾う構成が適しています。内蔵マイクのPCを囲む形では、PCから離れた人の声が届きにくくなることがあります。

シーン3:部屋いっぱいの大人数
10名を超える場合は、1台だけでは十分に集音できないことがあります。この場合は、複数台の連携や、部屋の広さに合わせた機器配置を検討しましょう。

声が届かないときの追加チェック

基本の3点を確認しても声が届かない場合は、次のポイントを確認します。

Windowsのプライバシー設定。
Windowsのアップデート後などに、アプリのマイクアクセスがブロックされることがあります。「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「マイク」で、Zoomへのアクセスが許可されているか確認してください。

他のアプリの使用状況。
別のビデオ通話アプリや録音ソフトがマイクを使用していると、Zoomで正常に使えないことがあります。使っていないアプリを終了してから、Zoomを再起動してみましょう。

マイク音量とノイズ抑制の設定。
マイクの入力音量が低すぎると、Zoomのノイズ抑制によって声まで小さくなることがあります。入力レベルを確認してから、音声をテストしてみましょう。設定を変更したことで、かえって声が聞こえにくくなる場合もあります。

会議の前日にやること

重要なZoom会議を控えているなら、前日に次の2点を確認しておきましょう。ひとつは、デバイス選択と音量のテスト。もうひとつは、会議で使う部屋の環境確認です。エアコンの風向きやブラインド、マイクの前に障害物がないかなどを確認しておきます。

当日の朝にトラブルに気づくと、対処する時間が限られます。前日に確認しておくことで、余裕を持って会議に臨めます。

ケースで考える:導入の分かれ目

2つのケースを比較しながら、機器導入を検討するポイントを見てみましょう。

ケースA:週3回、6名でZoom会議
会議室のPCに内蔵マイクを使っているものの、端の席の声が届かず、「聞こえない」と言われることが毎回ある。設定を確認しても改善しない場合は、内蔵マイクの集音距離が不足している可能性があります。テーブル中央にスピーカーフォンを1台設置することで、改善できる場合があります。

ケースB:月1回、役員2名がZoomに参加
利用頻度は低くても、重要な会議では安定した音声環境が求められます。普段は別の部屋で使っている機器を持ち込む方法もありますが、重要な会議での接続トラブルを避けるため、その部屋に使い慣れた機器を常設する方法もあります。

同じ「Zoomのマイク問題」でも、会議の頻度や重要度によって必要な対策は異なります。自社の会議について、「頻度」と「重要度」の2つの軸から整理してみましょう。

マイクとスピーカーを別々に買うか、一体型にするか

最後に、機器の形態について考えてみましょう。マイクとスピーカーを別々に揃える方法と、一体型のスピーカーフォンを使う方法があります。

分離型は、それぞれを適した位置に置ける自由度が利点です。一方で、ケーブルや設定が増え、エコー対策も含めて機器の構成を考える必要があります。一体型は配線をシンプルにでき、エコーキャンセリングも機器に搭載されているため、複雑な設定をせずに使いやすい点がメリットです。

IT担当者がいて、機器の配置や設定を管理できる環境なら、分離型も選択肢になります。一方、会議室をできるだけシンプルに運用したい場合は、接続するだけですぐ使える一体型が適しています。会議室の運用方法に合わせて選びましょう。

導入後の評価:買って終わりにしないために

機器を導入したら、その効果も確認しておきましょう。確認するポイントは2つです。

リモート側の反応。
「聞こえますか」と確認する場面が減ったか、会議の開始がスムーズになったかを確認します。リモート参加者が以前より発言しやすくなった場合は、音声環境が改善された可能性があります。

現場で使い続けられているか。
導入後も機器が継続して使われているかを確認します。「設定が面倒」「接続に時間がかかる」といった理由で使われなくなる場合は、性能だけでなく運用面にも原因があるかもしれません。接続するだけですぐ使えるシンプルさは、継続利用にもつながります。

導入後の評価を次の会議室の機器選びに活かせば、2部屋目以降の選定もしやすくなります。実際の利用状況や課題を、次の導入時の参考にしましょう。

「聞こえる」だけでは足りない:会議の質という視点

Zoom会議の音声改善は、トラブルを減らすことだけが目的ではありません。声が明瞭に届けば、聞き返しが減り、会議をスムーズに進めやすくなります。リモート参加者も発言しやすくなり、対面とオンラインの参加者がより自然に会話できるようになります。

逆に音声が聞き取りにくい会議では、リモート参加者が発言を控え、会議室側だけで話が進んでしまうことがあります。これは音声の問題だけでなく、参加しやすさにも関わる問題です。

そのため、会議用機器への投資は「音を良くする」だけでなく、「参加者全員が会話しやすい環境を整える」という視点から考えることも大切です。

他プラットフォームとの併用を見据える

Zoomが社内標準でも、取引先との会議ではTeamsやGoogle Meetを使う機会があります。機器を選ぶ際は、Zoomへの対応だけでなく、OSが標準のオーディオデバイスとして認識できるかどうかも確認しましょう。

OSが標準デバイスとして認識する機器であれば、会議ツールが変わっても同じように使える場合が多く、特定のソフトウェアへの依存も抑えられます。

「今日はZoom、明日は別のツール」という使い分けに対応できることも、長く使う会議室の機器を選ぶうえで重要なポイントです。

無料で試せる確認から始める

機器の導入を検討する前に、無料でできる確認を済ませましょう。設定の3点確認、同じ部屋で複数のデバイスが音声参加していないかの確認、マイクの置き場所の見直しなどを行います。これらで症状が改善するなら、すぐに機器を買い替える必要はありません。

一方、こうした対策を行っても問題が残る場合は、機器の条件として具体的に整理できます。「端の席の声が届かない」「エアコンの音が入る」といった症状を、集音距離やノイズ処理性能などの選定条件に置き換えてみましょう。

症状から必要な条件を整理することが、機器選びで失敗しないための第一歩です。

まとめ:次にやるべきこと

次のZoom会議の前に、まずマイクのデバイス選択と音量を確認してください。それでも解決せず、複数人で使う会議室の音声に問題がある場合は、集音距離とエコーキャンセリングを中心に機器を見直してみましょう。

まずは、「何人で、どのくらいの広さの部屋で使うのか」を整理するところから始めてみてください。

よくある質問

Zoom会議で自分の声が相手に届かない場合、最初に確認すべきことは?

まず、マイクのミュート状態とデバイス選択の2点を確認しましょう。画面左下のマイクアイコンに赤い斜線があれば、ミュート中です。次に、アイコン横の「^」メニューから、使いたいマイクが選択されているか確認します。PC内蔵マイク、Webカメラ、ヘッドセットなど複数のマイクがある場合、再起動後などに選択が変わることもあります。それでも声が届かない場合は、Windowsのプライバシー設定でマイクへのアクセスが許可されているか確認してください。

Zoom会議のエコー・ハウリングの原因は?

スピーカーから出た音をマイクが拾い、再びスピーカーから出る音の循環が主な原因です。同じ部屋で2台以上のデバイスが同じ会議に音声参加していると、エコーやハウリングが起こりやすくなります。まずは音声参加を1台に絞り、他のデバイスのオーディオをオフにしてみましょう。1台だけで起きる場合は、スピーカー音量や機器のエコーキャンセリング性能も確認してください。

Zoom会議にはどのくらいの集音範囲のマイクが必要ですか?

「何人で、どのような部屋で使うか」から考えます。4~6名の小会議室ならテーブル中央の1台で対応できる場合がありますが、10名を超える場合は、1台では端の席の声が届きにくくなることがあります。

注意したいのが、「全指向性」は360度あらゆる方向の音を拾えることを意味し、遠くまで拾えることとは別だという点です。製品を選ぶ際は、全指向性かどうかだけでなく、集音距離と推奨人数も確認しましょう。

Zoomの「背景雑音を抑制」とスピーカーフォンのノイズ処理は併用すべき?

併用は可能ですが、両方を強く設定すると、声の一部まで処理されて途切れて聞こえることがあります。デバイス側にノイズ処理機能がある場合は、まずZoom側を「自動」にして、実際の音声を確認してみましょう。環境や機器によって適した設定は異なるため、実際の会議環境で聞こえ方を確認することが大切です。

著者:NearHubチームより

共有:
あなたにおすすめの関連記事