2020年以降、リモートワークやハイブリッド勤務が進む中、オンライン電子ホワイトボードは場所を問わず迅速かつ視覚的に共同作業を行うための重要なツールとなっています。本記事では、無限キャンバスやリアルタイム共同編集など、ホワイトボードに求められる5つの基本機能を解説したうえで、ニーズ別に選べるおすすめのオンライン電子ホワイトボード4選(Miro、Stormboard、Mural、FigJam)をご紹介します。さらに、ソフトウェアにとどまらず、会議・教育・設計現場など幅広い用途に対応するオールインワン型スマートホワイトボード「NearHub S55 Pro」の活用提案も掲載。用途やチームのスタイルに応じた最適なツール選びに役立つガイドです。
1.最適なオンライン電子ホワイトボードとは?
技術的な観点から言えば、ほとんどすべての描画またはデザインアプリは、アイデアをチームで議論するための電子ホワイトボードとして使用できます。画面共有をしながら通話しているなら、Microsoftペイントでさえも使えます。しかし、それが最適なツールであるとは限りません。
私が探しているのは、チームがいつでもどこでも自由にアイデアを練り、ブレインストーミングを行い、ワークショップを開催し、その他あらゆる共同作業を可能にする、真に「使える」オンライン電子ホワイトボードです。こうしたダイナミックなワークフローを実現するために、優れたオンライン電子ホワイトボードには以下のような重要な機能が必要だと考えています。
1. 1オンライン電子ホワイトボードに必要な5つの機能
オンライン電子ホワイトボードを選ぶ際に重要な機能は以下の5つです:
1.1.1無限キャンバス
アイデアを自由に広げることができ、発想を制限しません。プロジェクトの進行状況を視覚的に整理するために最適です。
1.1.2リアルタイム共同編集
複数のメンバーが同時に作業でき、情報共有と意見交換がスムーズに行えます。これにより、時間を節約し、効率的なコラボレーションが可能です。
1.1.3ファイル添付対応
画像やPDFファイルなどを直接ボードに貼り付け、視覚的にコンテンツを整理したり、参考資料を共有したりできます。
1.1.4プレゼンモード
作成した内容をそのままプレゼンテーション資料として活用でき、会議やディスカッションでの共有が簡単に行えます。
1.1.5マルチデバイス対応
PC、タブレット、スマートフォンなど、さまざまなデバイスで使用可能。出先でも簡単にアクセスでき、場所を選ばずに作業が続けられます。
2.おすすめのオンライン電子ホワイトボード4選
2.1.アイデアをタスクに変換するのに最適
Miro:(Web、macOS、Windows、iOS、Android)
- メリット:強力な機能、多数のテンプレートと統合機能。
- デメリット:一部の操作が直感的でない場合がある。
- 特徴:リモートワーク ツールとして、無限キャンバス、リアルタイム共同編集、AIによる図表生成や付箋の自動作成など。
Miroは、あらゆるデバイスとブラウザで利用でき、豊富なテンプレートから選ぶか、ブランクホワイトボードを使って開始できます。Miro 使い方は簡単です。複数のテンプレートをボード上に追加でき、ズームイン・ズームアウトやスクロールも簡単です。さらに、Miroマーケットプレイスで統合アプリを利用し、AirtableやGitHubとの連携も可能です。アイデアの構想から実行までサポートし、タスク割り当てやチームとのコミュニケーション機能も完備なブレインストーミングツールだと言えます。AI機能も搭載し、図や画像の生成、付箋の自動作成などが行えます。
2.2 1回のブレインストーミングで複数のボードを作成可能
Stormboard:(Web、iOS、Android)
- メリット:無料プランが充実、サブストームやStormAIなどの便利な機能。
- デメリット:ユーザーインターフェースが他のホワイトボードアプリに比べてやや基本的。
- 特徴:リモートワーク ツールとして、付箋スタイルのアイデア共有、各付箋に独自の電子ホワイトボードを持たせることが可能、AIによるアイデアのグルーピングや要約機能。
Stormboardは、付箋スタイルでアイデアを整理できるツールで、テキスト、画像、動画を簡単に追加できます。リモート会議では、チーム全員がリアルタイムでアイデアを編集・表示でき、付箋は電子ホワイトボードとして機能します。バージョン管理や整理も簡単で、付箋をドラッグして整理したり、投票やタスク割り当てを行えます。AI機能StormAIは、アイデアの要約や感情・テーマの自動検出、付箋のグループ化をサポートします。
2.3大規模なリモートチームミーティングに最適
Mural:(Web、Windows、macOS、iOS、Android)
- メリット:使いやすさ、豊富なテンプレート。
- デメリット:一部の他のアプリに比べて創造的な自由度が低い。
- 特徴:リモートワーク ツールとして、複数の電子ホワイトボードエリアを持つキャンバス、チームごとの「ルーム」作成、タイマーやチャットボックス、匿名投票機能など。
Muralは、複数の電子ホワイトボード領域を配置し、再配置やサイズ調整が可能なキャンバスを提供します。テンプレートや構造的な作業スペースを追加でき、詳細なガイドがついているので、使い方がすぐに理解できます。チーム向けに、異なるアクセス権限を設定できる「ルーム」を作成でき、プロジェクトやチームごとに分けて運用できます。リモート会議では、タイマーやチャットボックス、匿名投票機能を使って、正直なフィードバックを得やすくします。AI機能は現在、エンタープライズ顧客向けに提供されています。
2.4 デザインの共同作業に最適
FigJam:(Web、iOS、Android)
- メリット:Figmaとの優れた統合、必要な基本機能を網羅。
- デメリット:Figmaを使用しない場合、やや使いにくい。
- 特徴:リモートワーク ツールとして、直感的なインターフェース、テンプレート、投票機能、付箋、AIによるテンプレート生成やアイデア整理など。
FigJamは、Figmaとの連携により特に優れたオンライン電子ホワイトボードツールです。両者は同じファイルブラウザを共有し、オブジェクトのコピー&ペーストが可能で、変更はリアルタイムで反映されます。リモート会議では、FigJam単体でも直感的なインターフェース、美しいテンプレート、投票機能や付箋機能などを備えた優れたホワイトボードです。さらに、AI機能を活用して、ホワイトボードテンプレートの生成やアイデアの整理、ブレインストーミングを自動化できます。
3. NearHub S55 Proで電子ホワイトボード体験を次のレベルへ
NearHub S55 Proは、ハイブリッドな作業環境に対応した次世代のインタラクティブホワイトボードで、プロフェッショナルのために設計されたハードウェアと、使い慣れたWindowsアプリケーション環境を融合しています。
✔ プロフェッショナル向けUIとシームレスな操作
- Windows向けに最適化された新UIとランチャーで、直感的な操作が可能。
- Zoom RoomsやTeams Roomsともネイティブ連携し、テクニカルな障壁を感じさせない会議体験を実現。
✔ 圧倒的なハードウェア性能
- 最大4人が同時に使用できる20ポイントマルチタッチ対応。
- 8マイク・AIノイズキャンセル・広角AIカメラを搭載し、クリアな音声と映像を提供。
- キャスター付きで移動も自在、会議室や教育現場などさまざまな空間にフィット。
✔ どんなアプリもスムーズに動作
- Miro、Figma、Microsoft 365、Autodesk製品など、業務で使う主要アプリに完全対応。
- STEM分野や建設業界、CRMなど、用途に応じた業界アプリとの互換性も抜群。
✔ 高度なセキュリティと管理機能
- Microsoft Intune対応でフリート管理やデバイス保護も万全。
- OktaやAzure ADと連携したSSO・アクセス制御で企業のIT基準を満たします。
NearHub S55 Proのようなハードウェアを導入することで、単なる「オンラインで描ける電子ホワイトボード」を超えて、リアルとバーチャルを融合させた高度なハイブリッドワーク環境を実現できます。
4.どのホワイトボードアプリを使うべきか?
ほとんどのアプリがホワイトボードとして活用できる今、最適なホワイトボードアプリは、チームが重視する機能や用途によって異なります。特に明確なニーズがなく、チームが普段から Zoom、Microsoft Teams、Webex などを使っている場合は、これらに標準搭載されているホワイトボード機能が最も手軽で実用的な選択肢かもしれません。
一方で、より高度な機能や統合性、カスタマイズ性を求めるWebホワイトボードの場合は、上で紹介した専用のブレインストーミングツールの導入を検討すると良いでしょう。
それぞれのツールが独自の強みを持ち、チームの創造力と生産性を引き出す優れたコラボレーション体験を提供してくれます。まずは、実際に試してみて、自分たちの働き方に最もフィットするホワイトボードを見つけてみましょう。