今では、リモート会議が当たり前になり、「会議」と言えばリモート会議を指す時代になりました。対面での会議は、むしろ特別なケースになっています。これはリモートワーク企業に限らず、ハイブリッドワークの企業、さらには主にオフィス勤務の企業にも当てはまる傾向です。
つまり、低品質なビデオ通話は一部の人にとっての問題ではなく、全体的な生産性に悪影響を及ぼす深刻な課題です。通話が途切れたり、直感的でないソフトウェアの準備に時間を浪費したりすることは、大きなストレスであり、もはや許容されるものではありません。
記事のため、筆者自身が徹底的にリサーチを行いました。30以上のリモート会議アプリを比較検討し、それぞれの使い勝手や性能をじっくりと検証しました。その結果、特におすすめできる5つのツールを厳選しました。
一目で分かるおすすめのリモート会議アプリ
リモート会議アプリ | 最適な用途 | 主な特徴 |
Zoom | 信頼性の高い、大規模なビデオ通話に最適 | コラボレーション機能、録画機能、使いやすさ、ホワイトボード、AIアシスタント |
Google Meet | Google Workspaceユーザーに最適 | Googleアプリとの連携、ライブキャプション、大規模閲覧モード、Googleアプリとの高度な統合 |
Microsoft Teams | チームチャットとビデオ会議の統合に最適 | 高機能なビデオ会議、ホワイトボード、会議メモ、AIアシスタント(Copilot) |
Webex Meetings | 高画質なビデオ通話を重視する方に最適 | 高品質なビデオ、ホワイトボード、ドキュメント注釈、リアルタイム翻訳 |
Jitsi | 軽量なオプションを探している方に最適 | 無料&オープンソース、即時ミーティング設定、各種サービスとの連携可能 |
1.高機能なリモート会議アプリに求められるものとは?
ビデオ会議で最も重要なのは、ビデオの「品質」です。ただ画質が良いというだけでなく、通話の途中で音声や映像が途切れたり、接続が切れたりしない「安定性」も含まれます。私は各アプリがネット接続の品質が変化した際にどれだけ安定して動作するかを重視してテストしました。
また、AppleのFaceTimeのように消費者向けのチャットツールもありますが、それらは業務用としては不十分です。ビジネスでは単なる映像通話以上の機能が求められます。
まとめると、優れたリモート会議アプリには以下の条件が求められます:
- 安定した高品質の映像と音声が提供されること
- 会議の開始・スケジュール設定・参加が簡単に行えること
- 画面共有やチャットをはじめとするコラボ機能が備わっていること
- 会議録画が簡単にできること
- 外部ゲストの招待と多言語対応でグローバル会議も安心できること
これらの要素をもとにZoomの代替候補を含む各アプリを選定・テストしました。
2.2025年おすすめのリモート会議アプリ5選
2.1 信頼性が高く、大規模な会議にも最適なリモート会議アプリ
Zoom(iOS/Android/Mac/Windows/Web)
Zoomのメリット:
- 安定性が高く使いやすい
- コラボ機能・録画機能が充実
- 外部参加者の招待も簡単
Zoomのデメリット:
- 単体ソフトのため、大規模利用ではコストがかさむ
Zoomはもはや説明不要でしょう。Zoomを知らない人は岩の下に住んでいるくらいです。これだけ広く使われているのには理由があります。リンク1つで簡単に誰でも参加でき、主要なプラットフォームに対応しており、ソフトのインストールや設定もすでに済ませている人がほとんどです。
Zoomは回線が弱くても、画質を落として安定性を保つ仕様で、非常に信頼性が高いです。通話は会議録画可能で、チャットツールとしてチャット機能もグループ・個人間で利用可能です。画面共有もアプリ単位や一部エリアだけの共有、PC音声の共有も可能です。
近年では高機能なホワイトボード機能も搭載され、図解や付箋などを使った視覚的なコラボレーションが簡単に行えます。リアルタイム字幕表示も対応。AI機能も充実しており、会議のアクションアイテムや要約を自動生成することも可能です。
会議の事前スケジュールや常時チャット、会議室用ハードウェアとの接続も対応しており、非常に完成度の高いリモート会議アプリです。
2.2 Google Workspaceユーザーに最適なリモート会議アプリ
Google Meet(iOS/Android/Web)
Google Meetのメリット:
- Googleアプリとの統合性が高い
- リアルタイム字幕機能
- 最大10万人までのハイブリッドワークに対応
- Google Workspaceに含まれている
Google Meetのデメリット:
- 大規模会議で遅延が発生しやすい
- 接続が不安定な時の対応がZoomほど滑らかではない
Google Meetの最大の強みは、Googleの他のサービスとの連携性です。Googleカレンダーで会議を作成すると自動でMeetリンクが生成され、クリックひとつで参加できます。会議中にGoogle Driveのファイルを探して共有したり、GmailやChromeから直接通話を始めることも可能です。
特にリアルタイム字幕という機能はZoomよりも自然で、英語での精度は非常に高いです(多言語対応は今後の課題)。
Meetはブラウザベースなので、アプリのインストールが不要なのも利点ですが、大規模な通話では動作が重くなる傾向があります。その場合は「ビューオンリーモード」で最大10万人まで視聴可能にすることができます(発言などのインタラクションは制限されます)。
ビジネス・エンタープライズプランでは、Google GeminiというAI機能によりリアルタイム翻訳やライティング補正、会議要約なども提供されています。
Google Workspaceを契約している企業であれば、Google Meetはほぼ無料で使えるという点も大きなメリットです。
2.3 チームチャットと会議の統合に最適なリモート会議アプリ
Microsoft Teams(iOS/Android/Mac/Windows/Linux/Web)
Teamsのメリット:
- Office 365とのシームレスな連携
- コラボ機能が豊富
- 映像品質が高く大規模通話にも強い
Teamsのデメリット:
- チャットツールとして使用していないと使い勝手が悪い
多くのチャットツールはビデオ会議を後付け機能としていますが、Microsoft Teamsはその中でも特に高機能なビデオ会議を提供しています。
ホワイトボードでは、手書きの図形が自動で整形され、綺麗な図になるため、即興のメモや図解に便利です。会議チャットやノートも会議後に保存・共有され、議事録も自動で作成されます。
映像品質も非常に高く、大人数の通話でもスムーズに動作します。「Togetherモード」などのユニークな機能もあり、チームの一体感を演出できます。
UIがやや複雑で、機能が多すぎる印象はあるものの、改善は進んでいます。以前より外部ゲストの招待もしやすくなっています。
2.4 映像品質重視のユーザーに最適なリモート会議アプリ
Webex Meetings(iOS/Android/Mac/Windows/Web)
Webexのメリット:
- 映像・音声品質が非常に高い
- 高度なコラボ機能(ホワイトボード、ドキュメント注釈)
- リアルタイム字幕翻訳機能あり(追加料金)
Webexのデメリット:
- 大規模利用では料金が高め
- 一部ユーザーに不安定との報告あり
Cisco製のビデオ会議用ハードウェアで知られるWebex Meetingsは、その高い品質が特長です。映像と音声のクオリティが非常に安定しており、他のアプリと比べても頭一つ抜けています。
ホワイトボード機能やドキュメントへの直接注釈機能もあり、画面共有をせずにファイルそのものに参加者全員でコメントを付けることができます。また、会議録画によって議事内容を保存することも可能です。
また、月額30ドルの追加料金でリアルタイム字幕翻訳機能を利用可能です。他のサービスでは見られない機能です。
AIアシスタントも付属し、離席時にカメラを自動でオフにしたり、戻った時に要点を要約してくれる機能も備わっています。
過去に使った経験がある方も、現在のバージョンは大きく改善されているため、ぜひ再評価してみてください。
2.5 軽量・無料で使えるリモート会議アプリ
Jitsi(Web/iOS/Android)
Jitsiのメリット:
- 完全無料・オープンソース
- 映像品質は良好
- 各種アプリとの連携も可能
Jitsiのデメリット:
- 他のアプリに比べて機能は少なめ
- 動作がやや不安定になることがある
Jitsiは完全無料で使えるオープンソースのリモート会議アプリです。会議を開始するにはアカウント作成が必要ですが、手続きは簡単です。サイトにアクセスしてリンクを生成し、参加者に共有するだけです。
AIや文字起こしなどの高度な機能はありませんが、手軽に会議を始めたい場合には最適です。モデレーター以外はアカウント不要で、デスクトップアプリも不要。基本的な画面共有や投票機能も搭載されています。
また、自社サーバーにインストールしてプライベート利用も可能なので、セキュリティ重視の企業にも向いています。
3.会議デバイスにも注目:NearHub Smart S Proでリモート会議をアップグレード
リモート会議の質を最大限に引き出すには、ハードウェア面も見直すことが重要です。NearHub Smart S Proは、以下の点でテレワークツールとして非常に優れています:
- プラグ&プレイのワイヤレス画面共有
- 8マイクアレイ&高画質カメラで高品質なリモート会議を実現
- 主要なリモート会議アプリ(Zoom/Teams/Meet)と完全互換
- 書き込み可能なホワイトボード+会議チャット統合機能搭載
- ハイブリッドワークを加速させる次世代のテレワークツールとして、多くの企業に採用される
👉 製品詳細:NearHub公式サイト
4.まとめ:ハイブリッドワーク時代のベストな選択を
リモート会議アプリは一見どれも同じように見えますが、実際にはそれぞれに強み・弱みがあり、ユーザーのニーズに応じて選ぶべきです。自社に最適なリモート会議アプリやテレワークツールを選ぶことで、コミュニケーションの質が大きく変わります。既にGoogle Workspaceを契約している企業であれば、まずはGoogle Meetを試してみるのがおすすめです。それが合わなければ、他のアプリも検討してみてください。